本命のウェルホームが構造躯体の木材にLVLを使用しています。
LVLとはLaminated Veneer Lumberの略で、単板積層材とも呼ばれています。
名前の通り、厚さ4㎜程度のべニアが複数枚重ねられたものです。
これが非常に良いものだと聞いていますが、営業の言葉を鵜吞みにするわけにもいかず調べることにしました。
木材の強さを考慮すると梁の長さは2間までとなっているようです。2間は畳を縦に2枚分なので、3.6mくらい。
それ以上の長さの空間が欲しい場合は、間に柱を入れるか壁を入れるかしないといけません。これが木造で広いリビングを目指すことのネックになっています。
しかし、LVL材は2.5間の長さが可能です。
この硬さはべニア同士を高圧プレスしていることによるもののようです。
モデルハウスでLVLの木を持ったところ、普通の無垢材よりも相当重く、乗ってみるとしなりが全くありませんでした。
まぁそれを実感させるために用意されているのですが、確かに硬いことは分かりました。
LVLはWOOD ONEという会社のJWOODという製品で、木はニュージーランド産のパイン材のようです。無垢材と違い、普通なら使えない木材をLVLにすることにより使えるようにしています。木材の有効活用ということでしょう。
しかし、せっかくなら国産にすればよいのにと思うのですが、残念です。
その他利点は、防腐処理、防蟻処理がべニアの段階で薬剤に漬け込み、その後LVL加工しているため、浸透率が高いことです。これは分かりやすく、すぐに納得できました。
問題は集成材と同じく、そして集成材以上に接着剤に頼っているため、長期間持つのかということ。
接着剤はフェノール樹脂というもので、300年は理論的に持つらしいです。そして乾燥段階でホルムアルデヒドは放散し、乾燥木材ではほぼ0とのこと。これは他のフォースター建材はどれも同じ理論でしょう。
接着剤については基本的には大丈夫なのでしょうが、想定外のことに弱いかもしれません。
ネットでは、やはり土台として使うのはどうか、湿度が高い場所で劣化が激しいはず。とか、雨ざらしになっていたLVL材はすごい勢いで劣化していたなど、LVLやめた方が良いという情報が飛び交っていました。
その人たちはみな土台の値段はそれほど変わらないからヒノキの無垢材にするのが無難だという意見でした。
実績があるから否定しようがないはずだとの論調は納得できます。ただし、ヒノキの土台で大丈夫かの質問ならであり、LVLで大丈夫かの質問への回答にはなっていないため、どこも結論が出ていないような気がしました。
まぁ、質問主も大丈夫と言ってほしくて粘っているようなので、どっちもどっちな気がしたが・・・。
さて、間取りは決まっていたのですが、想定のリビングを実現するためにはLVL以外の場合は柱が必要となります。
特に柱が入ってしまうことを問題視はしていないので、できれば見せ柱にしてほしいと希望を出してみました。大黒柱っぽいやつといったのですが、結構コストアップになってしまうようです。
そして、LVLは構造躯体として評価すべきかどうかですが、評価したい気もしつつ、どうしてもLVL材でなければならないというこだわりは無かったので、集成材と同等という評価で落ち着きました。