木材の種類(家づくり その74)

構造躯体となる木材の種類ですが、大きくは無垢材と集成材に分けられます。

「木の家」といえば無垢材。木をそのまま使っています。

特に無垢材の中の芯持ち材は年輪の真ん中を使っており、非常に強い木材となるらしいです。総無垢材の家ですと言えば、非常に高級な家をイメージします。

対して集成材は複数の木の板を接着剤でくっつけたもの。

ここまでだとどう見ても無垢材を使いたいと思いますが、ハウスメーカーのほとんどの会社が見えない構造躯体は集成材を使用しています。

無垢材は年輪を重ねるほど固い木になるといわれています。さらに、伐採してから十分な乾燥を行わないといけません。若い木を使ってしまうと弱くなってしまうし、どの木をどこに使うかは大工が慎重に選ばないといけないなど、大工の技量に影響するところも大きいようです。

また、乾燥が甘いと反りや割れが起こり、床や壁が歪んだりひびがはいるようで、大手ハウスメーカーはこの品質が安定しないことを最も懸念し、集成材を使っているようでした。

集成材は板と板を接着剤でくっつけるため、本当に将来持つのかが心配されています。また、ホルムアルデヒドのような健康問題もあります。

コストは基本的に集成材のほうが安いようです。

たまに無垢材のほうが安いこともありますが、若い木や未乾燥材だったりします。

無垢材は年月が経てばより固くなる。集成材は年月が経てば接着剤の効果が下がり弱くなる。品質は集成材のほうが安定している。さて、どれが正解なんでしょうか。

結局、本当に信頼できる経験のある大工が、しっかり木を選んで建ててくれるのであれば無垢材なのですが、ハウスメーカーのように打ち合わせが営業や設計士の場合、大工までは分からないので安定した品質を得られる集成材ということになるのでしょう。

今回比較の4社のうち、3社は集成材、残り1社はLVL材という集成材よりさらに細い板を張り付けたものでした。つまり、無垢材で作る想定の会社がありません。

だたし、本命のウェルホームがこのLVL材なので、しっかりと特徴を理解しておきたいです。

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