外壁材(家づくり その80)

外壁材には大きく分けて以下の5つがあるようです。

1.モルタル
2.サイディング
3.金属
4.ALC
5.タイル

昔からの主流は1.モルタル。

外壁にモルタルを塗ってその上からペンキで塗装します。

10年に1回くらい外壁の塗り直しが必要となりますが外壁材としては長期持続できます。

ただし、よくひびが入ってそこから雨漏りする問題が発生しており、工期もかかるので最近は敬遠されているようです。

現在の主流は2.サイディング。

サイディングボードという板を張り合わせていく工法。ボードの間をシーリングというコーキング材で隙間を埋めていきます。

サイディングの厚さは12㎜~16㎜以上があり、性能に大きく影響するようです。

12㎜は性能が低いため現在は14㎜以上しか製造されておらず、14㎜が標準となっています。ただし、14㎜もそれほど良くないのと16㎜以上だと金具止め、15㎜以下だと釘止めとなること、15㎜以上のほうが表面塗装がしっかりしていることから、サイディングにするなら16㎜以上のほうが良いようです。
それでもメンテナンスにかなりコストがかかり、10年でシーリングはダメになるので打ち直さないといけない(20万円)、10年でサイディングの塗装をし直さないといけない(80万円)、20~30年でサイディングを張りなおさないといけない(180万円)となっています。

初期コストが安い分、ランニングがかかるのがポイントだと思います。

最近少しずつ増えているのが3.金属の外壁。

ガルバリウムが有名ですが、アルミやステンレスもあるようです。

金属なので熱の伝わりが高く断熱が心配ですが、断熱材を内包しているので逆に優れているらしいです。

そして軽いので耐震性が上がります。なかなか良さそうです。

デメリットは錆の発生を含むメンテナンス性。金属外壁とはいえシーリングで埋めているため10年で打ち直さないといけません。それでもサイディングよりは良さそうです。初期コストはサイディングより若干高くなるらしいです。

4つ目が4.ALC(軽量気泡コンクリート)。

ヘーベルパワーボードといった方が分かりやすいと思います。

パワーボードを使えるのはヘーベルハウスのみかと思ってましたが、木造でもパワーボードの組み合わせはありのようです。

パワーボードはほかの外壁材と比較して圧倒的に厚さがあり不燃物質で作られているので、断熱性、耐火性、防音性に優れています。

そして、パワーボードも他と同じくシーリングで埋めるのですが、その上から塗装を行うこととパワーボードの厚み分シーリングの量を多く打てるので、長期間持つようです。防水性は塗装で確保しているため、20~30年で塗装のし直しは必要となります。また、あまり選べるデザインが少ないのも利用者が増えない原因かもしれません。

最後は5.タイル。

ビルとかがタイル張りが多いのもタイルが最もメンテナンス性が良いためでしょう。一度タイル張りにしてしまえば汚れが付くことはあっても長期間メンテナンスなしで問題ないようです。

コストを抑えたタイル張りができる「クレバリーホーム」は良いところを狙っているなと思いました。それでも初期コストの面では他より高いのが難点かもしれません。

外壁材一つとってみても、検討事項が多く非常に悩ましくも楽しいです。

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 注文住宅(施主)へ
にほんブログ村


マイホームランキング

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする